こんろ火災に注意してください
令和5年は全国で38,659件の火災が発生しており、そのうちこんろが原因で発生した火災は、2,837件(7.3%)で、たばこ、たき火が原因の火災に次いで3番目に多い件数となりました。
本消防組合管内では、令和5年に発生した75件の火災のうち、こんろが原因の火災が3件発生しています。
こんろ火災の主な原因
ガスこんろ(IHこんろを含む)は、日常の生活には欠かせないものですが、毎年火災原因の上位を占めており、そのほとんどが、調理中にこんろの火を点けたままその場を離れたり、こんろに鍋をかけたのを忘れて他の用事をするなど、使用者の不注意によるものです。特に、天ぷら鍋の油が過度に熱せられると、火災のリスクが高まります。
こんろ火災の対策
- 調理中は、こんろから目を離さない(その場を離れるときは、必ず火を消しましょう。)
- こんろの周りは常に整理整頓し、燃えやすいものを置かない(ふきん、キッチンペーパーなど)
- 魚焼きグリルは、こまめに清掃する(油カスなど)
- 食用油の過熱による出火を防ぐ(油過熱防止センサーが設置されているこんろで調理する。しかし、鍋が小さく油の量が少ない場合は油温の上昇が速くなるため、センサーが作動する前に出火する可能性があります。)
- 取扱説明書をよく読み、正しく使用する(誤った使用方法は火災を招きます。)
- 着衣への着火に注意する(燃えやすい化学繊維などの服、袖下がゆったりとした服は危険です。)
- IHこんろでも火災危険はある(火を使用しないので安全と思われていますが、誤った使い方をすると火災発生の原因になります。特に揚げ物をする場合は、指定の鍋を使用し、油の量を一定量以上としましょう。)
- 台所には、消火器や住宅用火災警報器(熱式)を設置する。(万が一の火災に備え、設置をおすすめします。)
こんろ火災の初期消火
消火をする場合は、なるべく早めに消火器で消すのが一番有効です。濡れタオルや鍋のふたをかぶせて窒息消火をするという方法もありますが、実際は炎を目の前にすると冷静さを失い、うまくいくとは限らず、やけどの危険もあります。タオルの水が天ぷら鍋の油の中に落ちれば爆発的に火炎が飛び散る可能性もありますし、鍋のふたが小さければ効果はありません。また、消火器がないからといって、マヨネーズや野菜などを投げこむことも絶対にやめてください。
「消す」か「逃げる」か、見極めのポイントは「天井」
「消火する」か「すぐに避難する」かをパニック状態の中で速やかに判断することは困難です。そこで、「天井」まで火の手が移っているかどうかを逃げるタイミングの目安として、頭の中に入れておきましょう。
- 消火 → 炎が自分の背丈より小さく、視界の中に火元が見えている
- ただちに避難 → 煙が充満してきたり、天井まで炎が燃え移ったりしている
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